東証マザーズ市場における現代表の著書調査

作者: 井上大智, 仲川英歩, 山田智大 / 図表: 福田滉平 / 監修: 琴坂将広

 

■目的とデータについて

 

本研究会は、日本のスタートアップに関する研究プロジェクトを多数運営している。今回は、マザーズ市場の設立時から現時点までに上場した全企業に関する全ての書籍ならびに雑誌新聞等のメディアへの掲載情報、各種インタビュー記事の収集と分析を行なっているプロジェクトが集計したデータの一部を公表する。

 

この研究プロジェクトは、マザーズに上場を果たした企業の社会への発信の情報を可能な限り網羅的に収集することで、マザーズに上場を果たす企業とその経営者の定性情報を収集・整理することを第一の目的としている。メディアに発信される情報は、各種のバイアス、特に発信者の認知バイアスを含んでいる。従って、我々は本プロジェクトで収集したデータを、定量情報を含む他の多様な情報源と組み合わせることで、将来的には定量情報に現れにくい共通項を洗い出すことを目指している。

 

本記事は、この調査の過程で過程で作成された一次情報、事実をそのままのかたちで共有することで、様々な議論の具材を提供することを目的としている。今回は、マザーズに上場を果たした企業の現時点の経営者のうち、書籍を出版したことのある人物の名称、ならびにそれぞれの著書数をまとめたリストを公開する。

 

本データは、本研究会が作成した東証マザーズ市場の設立時点から2016年12月末までに上場した全企業484社*のデータベースを原典として、証券コードを用いてeol、楽天証券、Yahoo!ファイナンス、企業HPなどを参考に各企業における現在の代表を調査し、これを国立国会図書館サーチ(http://iss.ndl.go.jp/)を活用して検索、著書をまとめている*2。

尚、この記事の内容は情報の確実性を担保するものではないことを留意いただきたい。

*484社には、市場変更を実施した企業、上場廃止した企業も含まれる。

*2 今回は、主著、共著、編著の著書のみを対象とし、監修、訳などは除外した上でカウントを行った。

 

東証マザーズ上場企業における現代表の著書数ランキング

以下の図表は、東証マザーズ上場企業における現代表の著書の冊数をランキング形式で表したものである。このランキングでは、大前研一 氏(ビジネス・ブレークスルー)176冊、岩瀬大輔 氏(ライフネット生命保険)17冊、梅田弘之 氏(システムインテグレータ)15冊、松本大 氏(マネックスグループ)14冊となり、各種の経済メディアにおいても著名な方々の名前が上位に挙がっている。今回のレポートでは主著、編著、及び共著のみを対象として調査を行ったため、監修などの著作を含むと更に結果が変化する可能性がある。

一方、調査した484名のうち、著書を記した代表者は全体の約6分の1の88名にとどまり、さらに二桁数以上記した代表者は7名にとどまる結果となった。

著作数氏名企業名
45188名
176大前 研一ビジネス・ブレークスルー
17岩瀬 大輔ライフネット生命保険
15梅田弘之システムインテグレータ
14松本大マネックスグループ (前 マネックス・ビーンズ・ホールディングス)
11蓮見正純青山財産ネットワークス (前 船井財産コンサルタンツ)
11藤田 晋サイバーエージェント
10柴田励司パス (前 イー・キャッシュ)
8藤原洋インターネット総合研究所
7恩田饒ITBook (前 デュオンシステムズ)
7荒井邦彦ストライク
7千本倖生イー・アクセス
6川上量生ドワンゴ
6増田宗昭カルチュア・コンビニエンス・クラブ
6元榮太一郎弁護士ドットコム
6西江肇司ベクトル
6平井俊広アクトコール
6舟橋孝之インソース
5三宅 卓日本M&Aセンター
5柳澤大輔カヤック
5佐藤航陽メタップス
4吉岡英幸シーエヌエー
4出雲充ユーグレナ
4吉田浩一郎クラウドワークス
4青野 慶久サイボウズ
3渡辺章博GCA
3守本 正宏FRONTEO (前 UBIC)
3樽見茂篠崎屋
3一瀬邦夫ペッパーフードサービス
3石黒不二代ネットイヤーグループ
3須田将啓エニグモ
3土井宏文JDC信託 (前 ジャパン・デジタル・コンテンツ)
3山本強地盤ネットホールディングス
3倉重英樹シグマクシス
3松村幸治グレイステクノロジー
3白木学シコー (前 シコー技研)
2鈴江崇文フィット
2永田 良一新日本科学
2的場 亮DNAチップ研究所
2河合 達明ブラス
2信太 明アウンコンサルティング
2小方功ラクーン
2高島宏平オイシックス
2佐藤裕久バルニバービ
2安藤 正弘ハウスドゥ
2津谷祐司ボルテージ
2内山幸樹ホットリンク
2宇佐美進典VOYAGE GROUP
2秋葉淳一フレームワークス
2窪田良Acucela
2寺田和正サマンサタバサジャパンリミテッド
1井上 高志ネクスト
1進藤 博信アマナ
1古川益蔵まんだらけ
1金武祚ファーマフーズ
1米山久エー・ピーカンパニー
1麻生 正紀イントランス
1高乗正行チップワンストップ
1田中良和グリー
1草野隆史(戸籍名:高橋隆史)ブレインパッド
1真田哲弥KLab
1小西直人ボールトゥウィン・ビットクルーホールディングス
1吉松徹郎アイスタイル
1藪考樹モブキャスト
1武永修一オークファン
1平尾丈じげん
1椎木隆太ディー・エル・イー
1菅谷俊二オプティム
1丹下大SHIFT
1鈴木清幸アドバンスト・メディア
1内藤裕紀ドリコム
1小田玄紀リミックスポイント
1中山義人エヌ・ティ・ティ・データ・イントラマート
1平野洋一郎インフォテリア
1上原仁マイネット
1栗栖義臣はてな
1トーマス・アクイナス・フォーリーシルバーエッグ・テクノロジー
1石坂弘紀LDH (前 オン・ザ・エッヂ)
1久世博之アトラ
1坂口直大ファーストロジック
1吉弘和正リンクバル
1福井康夫メディアフラッグ
1江見朗ライドオン・エクスプレス
1加藤智久レアジョブ
1佐藤茂パートナーエージェント
1長谷川敦弥LITALICO
1丸山栄樹バーチャレクス・コンサルティング
1中島拓ジェイリース
1山井太スノーピーク

※ 企業名が上場時と変わっている場合のみ、表記を変更している。

 

■まとめ

今回のレポートでは、東証マザーズ市場において、1999年11月の市場開設から、2016年12月末日までに上場(IPO)を行った企業における現代表の著書を調査し、合計冊数及び、そのランキングをまとめた。

このランキングでは上位から大前研一 氏(ビジネス・ブレークスルー)が176冊、岩瀬 大輔 氏(ライフネット生命保険)が17冊、梅田弘之 氏(システムインテグレータ)が15冊、松本大 氏(マネックスグループ)が14冊(以下、略)となった。しかし、今回のレポートでは主著、編著、及び共著のみを対象として調査を行ったため、監修などの著作を含むと更に結果が変化する可能性がある。

現在、琴坂将広研究室では今回の調査で洗い出したデータを基に入手可能な著書を収集し、それぞれの定性的な分析を行っている。今後はこうしたレポートに加え、ゼミ生による書評も定期的に公開していく予定である。

 

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追記:現代表の調査、及び著書の調査には細心の注意を払っているが、万が一誤った情報が見受けられる場合は下記のアドレスまでご指摘いただきたい。

山田智大:t14901ty@sfc.keio.ac.jp

*琴坂将広研究会ウェブサイト(監修:琴坂将広)はAmazonアソシエイト・プログラムの参加者です。

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